題名のない詩 | ひさみん日和

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ひさみん日和

瀬戸内の海産物 鞆の浦 けんちゃんのいりこ屋
思い出

前回のブログで紹介した
歌手のチョボさん

題名もない長い詩に
曲を付けてくれました

覚えていますか 一緒に帰った道

バス停のベンチで言葉も交わさず

暗くなるまでいくつもバスを見送った日のこと

 

思い出これはもう何年も前に撮った写真

バス停のベンチももちろん
新しく綺麗になっている

吉島営業所行きの広島バス
私がいつも乗って通っていた

目の前には平和公園

噴水は今も変わらず
同じ位置に

 

噴水

 

覚えていますか 卒業式で

最後に撮った二人並んだ写真

はにかんだあなたが今でも心に残っています

 

その時の写真を撮ってくれたのは
当時、一番仲良しで
いつもひっついていた友達

思い出いつもこうして
腕を組んできてたっけ

 

 

その彼に“にんじん”と
あだ名をつけて

可愛い人参の絵を描いた手紙を
たくさんくれたね

 

だけど

彼女はいつの間にか
私もだれも知らない間に

天国へ旅立っていました

37年ぶりの同窓会の翌日

彼女のお墓へ行ったら

ひっそりと寂しく佇むお墓の脇で

白いコスモスと

思い出真っ赤な彼岸花が
風に揺れていた

彼岸花

 

好きだった ずっときみが好きだった

だけど僕には勇気がなくて

いつも遠くで見つめていたとあなたが語る

 

知っていた 知っていたけどわたし

知らないふりをして他の人を見ていた

出てきた日記はあなたのことばかり

 

日記三年前にクローゼットの奥の箱の中から
出てきた日記たち

中を読んだら
思い出して
涙がこみ上げてきた

思い出

私も好き

この一言が素直に言えなかった
三年間

当時、《チッチとサリー》という
漫画の別冊で

読者の応募で作られた本にも
掲載されていた

思い出
これはたぶん
中学卒業後だと思う

 

彼は野球部で

野球で有名な高校へ進学

今ならそれがどれだけ大変な日々だったか
想像することができるけど

当時は運動に縁のない私にとって
全くわからない世界だった

でも、高校へ入って
そんな彼の影響もあって
野球が好きになった

当時はまだ
カープ女子も珍しく

友達と市民球場へ応援に行くと
周りのおじさんたちが喜んでくれた

思い出赤いハッピは

叔母さんが縫ってくれた

達筆だった叔父さんが墨で
選手の名前を筆で書いてくれて

背中には背番号

思い出北別府投手 背番号20

彼と同じ投手だったのと
どこか素朴で顔が赤いところ

彼と重なったせいかもしれない

思い出辛くても途中で逃げ出さず

一生懸命がんばって・・・

四年前、再会したとき
大学も就職も野球一筋でやってきたこと

レギュラーになれなくても
最後まで野球を愛し続けたこと

聞いて心から嬉しかった

 

野球で勝てなくても

仕事で勝てと
家族で勝てと

最後にたくさんの人に
泣いてもらえる人間になれと

監督さんから教えられたと

そんな話を聞きました

 

覚えていますか あなたの言葉

人は死ぬときどれだけの人が

泣いてくれるかで生きた価値がわかるんだと

 

覚えていますか わたしの言葉

その時はわたしがあなたのために

100人分泣いてあげるわと笑った日のこと

 

もう4年の時が過ぎ去ったけど

37年間誰にも言わず
封印していたことを

彼から聞いたその日

 

思い出2014年2月15日
うちから見上げた空

嬉しくて 悲しくて泣いた

あの日見上げた青い空を

あなたもどこかで見ていたのでしょうか

 

涙が落ちる とめどなくこぼれ落ちる

一生分の涙がこぼれ落ちて

いつか見た虹をあなたが渡る

 

 

思い出

ねえ 今わかったの

人の価値は 涙を流した人の数ではなく

その人のために だれかひとりでも

どれだけの涙を流したかだと

 

以上、全部ではないけど
チョボさんに歌ってもらった
これがお風呂でふと降りてきた
歌詞でした

手に触れたのも
中学の時のフォークダンスかなんかと
4年前の同窓会の後

元気でと握手した二回だけ

もう会うことも無いかと思う
そんな彼のこと

心から願うのは

あなたの一番の願いが
天に届きますように

小さな願いも全てひとつずつ
叶っていきますように

幸せに笑って
暮らしていけますように

こんなお話に最後まで
お付き合い下さったみなさま

心からありがとうございました 😳

 

最後に大好きな曲 😮

さだまさしの【主人公】より

 

あるいは、もしも、だなんて
あなたは嫌ったけど
時をさかのぼるチケットがあれば
欲しくなるときがある
あそこのわかれ道で選び直せるならって

もちろん今の私を
悲しむつもりはない
確かに自分で選んだ以上
精一杯生きる
そうでなきゃあなたにとても
とても恥ずかしいから

あなたは教えてくれた
小さな物語でも
自分の人生の中では
誰もがみな主人公

ときおり思い出の中で
あなたは支えてください
私の人生の中では
私が主人公だと

 

 

 

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けんちゃんのいりこ屋店長・ひさみん(久光智子)
けんちゃんのいりこ屋店長・ひさみん(久光智子)

鞆の浦でいりこ屋を営んでいます。趣味は描く、綴る、歌う。特技は有り合わせで思い付き料理を作ること。
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