20周年を迎えて | ひさみん日和

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瀬戸内の海産物 鞆の浦 けんちゃんのいりこ屋
花束

6月中旬から
ちりめんの最盛期とお中元の繁忙期で
なかなかブログができない状態で

そんなに経っていたとは 😯

けんちゃんのいりこ屋は
7月1日で
開業して20年を迎えました! 😀

6月の終わりに鞆の仲良くしている友達
いつも助けてくれる《お助け隊》から

いち早く御祝いの花束を
もらいました 😛

花束ありがとう~ 😳 

 

走島の親方だった義兄のちりめん漁を
夫が手伝い
やがてその会社から独立

けんちゃんのいりこ屋としてスタートして
あっという間の20年でした

最初は店舗も持たず
行商で顧客を開拓

注文の電話が入ってくるようになると
夫ひとりではどうにもならず

私もそれまで勤めていた会社を辞めて
手伝うように

“いりこ屋のおにいちゃん”

“けんちゃん”  と

親しまれ、可愛がられる一方

同業者から妬まれ
あらぬ噂を流されて
大切なお客さんを失った時もありました

ちりめんの仕入れは夏時期のものなので
まとまった資金が必要です

最初の年は半年の所得で
まだ前年の実績もなく

銀行からの借り入れも
断られる始末 🙁

やっていけるのか・・・

何度も壁にぶつかりながらも
どうにかこうにかやってこれたのは

お客さんや取引先や多くの人たちに
支えられてきたからこそ

 

そのうち、銀行の方から
借り入れをお願いされるようにもなり

極力したくはないけれど、するならなるべく
苦しいときに助けてくれた恩のある所で

 

 

開業当時の写真はあまり残っていないけれど
データを整理していたら
懐かしい画像がありました

まとめ売りの行商スタイルから

小分けの袋で販売することを
夫に提案したものの

費用はかけられないため
へたくそな絵と文字で
私が自らデザインした当時のラベル

《いりこ》

いりこ走島をイメージ

《かえり》

かえり弁天島をイメージ

《ちりめん》

ちりめん仙酔島をイメージ

今では、デザイナーである友人の力を借りて
ちゃんとしたものになっているけれど

夫はこの頃のラベルも味があって
好きだったと言ってくれます 😮

 

最初は、ちりめん、いりこ、かえり
それに加えて、あみえび

この4アイテムのみでしたが
少しずつ増やしてゆき

けんちゃん15年くらい前のけんちゃん

若い! 🙄 

今は人気商品ですが
当時は見向きもされなかった
干イカを買い取り、袋に詰めて

チイチイいかと名付けて売り出したのも
その頃で・・・

チイチイいかで一躍名が知れ
全国から問い合わせが来るように!

イカには足を向けて寝れません 😆

 

ひょんなことで常夜灯近くに店を出し
誰が言い出したのか看板娘と

いりこ屋70歳の頃の母

備後絣を手がける友達に作ってもらった
初代暖簾(今まで3枚)と
阿藻珍味の亡き会長さんが
書いて下さった看板

会長さんの座右の銘?
《生きているんだ働こう》は

今でも作業場に掛けてあります

こちらは私かと思ったら
70代の時の母
今よりかなりスマート 😆

2007.看板 《いりこ》の
縦看板もない頃の通り

カヤッカーズカフェがある
隣もその頃はまだ空き家でした

観光でこの通りを訪れた人は
数知れず

沢山の出会いがあり

全国にリピーターさんが
増えていきました

リピート注文で一番多いのは
“いりこ”です

いりこのお客さんは必ず
続けて注文があり嬉しいことです 😀

 

看板娘の母は度々テレビにも出演
観たよ~と声を掛けられることも

昔、珍しく一緒に映った時の
記念すべき一枚

2008.3

そんな看板娘の母も
来月で86歳になります

以前は
「商売は何があっても休んじゃいけん!」

そう言って、雛まつりの時期などは
2ヶ月でも休み無しで
お店に立つことも平気でしたが

今年に入ってからは度々
「休みたい」と言うようになり
一日、また一日と休みが増え

現在は週三日だけ
お店に出てもらっています

これからはテレビにも
出る機会が少なくなるでしょう

広島地域限定ですが
8月7日の《イマなまっ!》に
親子で出ると思います

お笑い芸人とくり広げる
母の漫才をどうぞご覧下さいませ (笑)

 

この度、20周年を記念して

お中元を注文して下さった方や
リピーターさんに

記念タオルをお配りしています

記念タオル

優しいパステルカラー

いつもうちわやカレンダーでお世話になる
《松本ギフト》さんで作っていただきました 😉

お中元の金額に応じてこちらも!
(7月末までのプレゼント)

めで鯛めで鯛フィナンシェ

おじゃこサブレでお世話になっている
《ナチューレ》さんで作ってもらいました 😉

さらに~♪

20周年を記念して
けんちゃんのいりこ屋オリジナルスイーツ
第三弾として発売を開始したのが

ちりめん塩アイス

《ちりめん塩アイス》

ちりめんをペースト状にして
バニラに練り込み
仙酔島の塩がさっぱり感をアップ

夏に美味しい塩アイスです! 😆

作ってくれたのは
「ゼノ」少年牧場
ゆめサポート・バクさん

以前、鞆にあったジェラートやさんの
ジェラートを作っておられて

うちのちりめんを使った
ちりめんジェラートが美味しかったので
ぜひとも商品化したいと依頼
甘さを控えた夏仕様になりました 😮

そして、カップのデザインは
手書きにこだわりイメージをお伝えしたところ

イメージ以上のすてきなデザインに!

ちりめん塩アイス常夜灯と波を入れて欲しいという
けんちゃんの希望も叶えられました

こちらは、鞆の龍馬の隠れ家
《桝屋》さんのご夫婦によるもので

奥さまのデザインに
だんな様が版画で彫って下さるという

とても手の込んだもので
私もとても気に入っています♪

売れ行きはなかなかの好評で

暑い夏に甘さ控えめで
塩加減がさっぱり美味しい!

と喜んでいただいています 😀

ちりめん塩アイス時々、ちりめんの目?がありますが
口当たりはなめらかで全く気にはなりません

アイスの通販はしておらず
今のところ、鞆の店舗のみでの販売です

ご希望の方には
その場でちりめんのトッピングも
サービスしていますよ~

ちりめん塩アイス

機会があれば是非一度
召し上がってみてくださいね! 😉

振り返ってみたら・・・

今も、昔からもずっと
こうして

人との出会いによって
助けられ支えられてきました

嘘や上手を言うのは苦手で
本当のことしか言えないしできない

商売人としては向かないんじゃないかと
何かある度に自信を失いしんどくなることも

やめてしまったらどんなに楽になるだろうかと
何度も思ってはみたものの

それ以上に

その時、その出会いによって
与えてもらった驚きや感動
感謝や喜びの方がずっと
大きかったように思います

先日、久しぶりに虹を見ました

虹仙酔島をすっぽりと囲む包み込むような
大きな虹でした

虹が出ているよ、と教えてくれた
今年亡くなった同級生のことを思い出し

虹を見る度に
生きていることの意味を考えます

人生はきっと思い通りには
ならないかも知れないけれど

自力でもうまくいかず
他力過ぎてもダメで

その中間くらいが丁度良いのかも

商売も結局は人と人だということ

無理はしないこと

おかしいと思うこと
自分らしくないと感じることは
無理やり通そうとしないこと

何が一番大切なのかを
常に考えること

私たち夫婦の商売スタイルの原点
これを崩さずにやっていこうと思うのです

家族でやっているため
催事にはあまり行きませんが

年に数回、継続して呼んで下さり
もう5年くらいになるでしょうか

待って下さるファンも増え
お陰で売上も伸びてきましたが

お世話になったアルパーク天満屋さんが
来年1月で閉店されます

店舗の方に母が継続して
出ることが困難になってきて

ちょうど催事を控えようかと
話していたときで

色んな意味で転換の時期かなあと
思うのです

時代も移り変わります

固執しないこと
受け入れること

時に流れに身を任せること

先日、社長自ら取材に来て下さった
経済リポートに

記事を掲載していただきました

経済リポート
20周年を記念した《ちりめん塩アイス》の
紹介のつもりだったのが

今まで家族で頑張ってこられた
三人を載せたいとおっしゃって
このような形になりました 😉

三人揃って店前で写真を撮ったのは
きっと初めてで

最初で最後かもしれませんね

良い記念になりました 😳

 

私の考えは常に流動的で
ひとつのものには拘りません

これからも時代の流れにより
変わらざるを得ないことも起こるでしょう

どんなに時代が流れて
形は変化したとしても

人と人との繋がりや
感謝の気持ちは失わず
命ある限りがんばろうと思います

最後まで読んで頂き
ありがとうございました

これからもどうぞ
よろしくお願いいたします

 

 

 

 

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Profile

けんちゃんのいりこ屋店長・ひさみん(久光智子)
けんちゃんのいりこ屋店長・ひさみん(久光智子)

鞆の浦でいりこ屋を営んでいます。趣味は描く、綴る、歌う。特技は有り合わせで思い付き料理を作ること。
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