さようならアルパーク | ひさみん日和

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さようならアルパーク

中国から広まるコロナウイルス
とても怖いです

世の中がこんなに
大変なことになっているのを
催事中の夫は知っているのだろうか?
と思う

15日から始まった
広島三越と天満屋アルパークの催事

中一日ほどの準備をはさみ6日+10日
実に16日間の長丁場でした

こんなに長い期間、催事は初めて

夫がいないので
猫のミーちゃんの天下です(笑)

少しずつ梅の花も咲き始めました

三越では何人もの友達が来てくれて
けんちゃんの頑張っている様子を写真に撮って
送ってくれました!

疲れているだろうなぁと
思っていたけど
爽やかな?笑顔に一安心

必ず二人必要ということで
私は行けないので、初めて
マネキンさんをお願いしました

夫が催事で不在時は
こちらも忙しくなるので
友達の力を借りてなんとか
やりきることができました!

たのもしい仲間です!!

アルパークでは
今月末で完全閉店ということで
売り尽くし閉店セールというのもあり
連日、多くの人で賑わいました

それ以前に、何人もの常連さんから
何日から来られますかとお電話頂いたりして
最後の最後まで本当にありがたいです

今回はなぜか・・・
定着していたいつもの場所とは違い
普段は催事で使わない奥まった場所で
わかりにくく・・・

多くのお客さまが探し回って下さったと
聞きました

2014年からこの場所で
最初は場所的にはあまり良いとはいえないけれど

繰り返し、繰り返し
出展する中で

いつしか定着し
目指して来て下さっていただけに

最後が全く違う場所というのが
え!どうして?と思ってしまった

出展業者が少ない時も
5年間、誘って頂けるときは出展し
それなりに売上もあげてきたのは
夫の辛抱と努力の賜物

私にはとうてい真似できないこと

一度だけ、夫の代わりに二日間だけ
広島の友達にバイトお願いして
一緒に販売したけれど

時間も長く足腰も痛くなり
それはそれは大変でした

このとき、数え切れないほどのお客さまが
「いつもの男の人は?」
「あのお兄さんは?」と聞かれ
その人気ぶり?に驚いた

お電話では、ファン一号!と
名乗る方も

アルパークでは夫は一人で
交代がいないため
朝昼ご飯は食べません
まさに修行~

催事の度に8キロくらい
痩せて帰ってきます

それを思うと余計に
常連さんにもわかりにくい場所というのが
とても残念な気持ちになってしまったのは事実

でも、夫が言ったんです

訪ねて来てくれるお客さんには
とても申し訳ないけど
今回はここで丁度良いくらい

いつもの場所だったら売れすぎて
それでなくてもあなたも忙しいのに
こっちに荷物送るのがこの度は
どうにもならんかったじゃろう

って

は・・・

確かにそう言われたらそうだね

友達の力を借りてなんとか
少し余裕持ってやれた

あそこだったらもっと売れたのに
とか

よそと比べたりひがんだり
必要以上に欲をもってはいけないね

け、ん、ちゃ、ん、の
言、う、と、お、り

今まで、たくさんのお客さんに
慕われて支えて頂いた

広島の友達や同級生、親戚
広島以外からも友達が
わざわざ訪ねて来てくれたこともあった

写真を撮ってSNSに投稿
紹介してくれたり

それが大きな励み
力になりました

写真はほんの一部ですが
保存しているのを紹介します

一度だけ上の階であったとき
私の中学の同級生
中華の料理人

フェイスブックで知り合った友達

何度も足を運んでくれた人も

仏通寺ぶどうの
久和田農園さきちゃん

呉や三原からも

長男の消防学校修了式の日
その間、交代してくれた姪っ子と
いつものクセでついつい
お客さんに勧めてしまう
看板娘の母(笑)

2017年5月

備後フェアを開催したいから
出展業者を集めて欲しいと依頼され
私の声かけに不安ながらも?快く
引き受けてくれた業者さんたち

阿藻珍味さん

とり将さん

OMS、入江の専務さん

ジンジャーダイヤモンドさん

シャルム菊寿堂さん

福見堂さん

ビンゴソースのたかのさん

皆さん本当に
ありがとうございました!

2020年令和2年、1月31日

私が韓国から日本へ帰国した頃
華々しく商工センターに突如現れた
天満屋アルパーク
多くのファンから惜しまれつつ
29年の歴史に幕を閉じました

最終日は私も行ってきました

いつもは車でしか行ったことがなく
高速バスと紙屋町からは何年ぶりの
近代的になった宮島線の電車に乗り継ぎ

高校の時に毎日通った懐かしくも
大きく変化した道を目で追いながら

乗り物に弱くて何度途中下車したことか

そんな苦い思い出も今では懐かしい・・

商工センターで下車すると
そこからアルパークまでは
長い長い陸橋がかかっていて
大きな空港なんかにある
動く歩道が延々と続いていました

これはさぞかし足の不自由な方も
助かったことでしょう
じっとしていても良し
歩いても良し

横は自転車も通れます

建物の中に入ると沢山の人、人、人

食品の棚は既に空っぽに

多くの人がガランとなった棚を
写真に撮ったり
あちこちで記念撮影する姿が

けんちゃんはどこだ?

ぐるぐると歩いて探すが
なかなか見つけられず・・・

やっとこさ見つけた!

元気そう!

すでに完売した商品もあり
数も少なくなっていました

最後、私も一緒に販売
最終日も常連さんが何人も来て下さり

元気でね!
また、会おうね!

と夫に声を掛けて下さり

「ありがとうございました。」

と、心から
深く深くお辞儀をしました

とても良い方ばかりだったと
けんちゃんが言いました

いつも来て下さったお客さまには
一番海苔を5枚入り60セット
ではもちろん足りず
最後の日は保命酒のど飴を
配りました

催事の度に夫が買って帰ってくれた
おふくろの店の
おはぎと巻き寿司

これからはなかなか
食べられなくなります

お酒売り場の店員さんから勧められ
お酒をたくさん買っていました!

一升瓶のお酒とか・・・
本当に飲むのかしら

5千円~1万以上するお酒も
全て千円や二千円!!

お酒好きの方は
間違いなく買いますよね♪

全て半額だったそうで
他にもウニやらケーキなんかも
勧められるままに買ってました!

一方、私はというと・・・

今まではここでゆっくり
買い物する時間もなかったので

最後に自分用にお財布を買いました

ちょっと高いけど最後の記念に

京都の友禅の技法で
一色ずつ手描きで色を乗せて
全てが手作業のため
同じ物がひとつもないのだそう

いよいよ20時
店内を流れるピアノ演奏曲が
悲しく響き渡り

お客さんは一向に帰る様子もなく
皆さん、別れを惜しんでいるように見えました

二重焼きの御座候は朝から一日中
最後まで行列が絶えないままでした

わたしたちもまた
催事という駆け抜けた日々に
いったんひと区切りです
(・・・のつもりです)

多くの人との出会いは
かけがえのない宝物です

良いことも悪いことも
全てが学ぶことであり
生きる糧であり
ふり返ると
ありがたい、という
気持ちだらけだと気づきます

時代の変化によって
大きな施設が無くなるのは
とても悲しいことです

誰もが幾度となく経験し
これからも起こりうること

ゆるやかに受け止めながら
関わった人々の幸せを願いながら

今日のブログは終わります

今回も長いブログを
最後まで読んで頂いて
本当にありがとうございました

今朝、起きて夫がビックリ!
畑の梅の木が満開でした

 

 

 

 

 

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けんちゃんのいりこ屋店長・ひさみん(久光智子)
けんちゃんのいりこ屋店長・ひさみん(久光智子)

鞆の浦でいりこ屋を営んでいます。趣味は描く、綴る、歌う。特技は有り合わせで思い付き料理を作ること。
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